ヨットのやりづけとは?岸壁への係留方法を解説

ヨットのやりづけとは?岸壁への係留方法を解説

ヨットの初心者

先生、「やりづけ」という言葉について教えてください。

ヨットのベテラン

やりづけとは、船首を岸壁に直角に係留し、船尾を海側に固定する方法だよ。

ヨットの初心者

では、「入船」との違いは何ですか?

ヨットのベテラン

入船は船尾を港口に向けて係留するのに対し、やりづけは船尾を海側に向けるのが特徴だよ。

やりづけとは。

ヨット用語の「やりづけ」とは、岸壁などに船首を垂直に接岸させ、係留索を取り付けた後、船尾側を錨を下ろして固定する方法のことです。

これは、船尾を港湾側に向けた状態の「入船」とは異なります。

日本では「バウ・ツー」と呼ばれていますが、海外では「バウ・ファースト(bowfirst)」が一般的です。

やりづけの意味

やりづけの意味

やりづけとは、ヨットを岸壁や桟橋などの係留施設につなぎ留めて固定する行為のことです。ヨットが海流や潮位の変化、強風などの外力によって動くのを防ぎ、安全に停泊させるために不可欠な作業です。やりづけには、ロープやチェーンなどの係留索を使用し、対岸のクリートやビットなどの係船器具にしっかりと結び付ける必要があります。正しいやりづけを行うことで、船体の損傷や周囲の船舶への衝突などの事故を防ぐことができます。

やりづけの方法

やりづけの方法

-やりづけの方法-

ヨットのやりづけは、岸壁に係留するための重要なテクニックです。適切にやりづけないと、ヨットが流されたり、岸壁や他の船に衝突したりする危険があります。やりづけにはいくつかの方法があり、使用される方法はヨットのサイズ、岸壁の構造、天候などの要因によって異なります。

最も一般的なやりづけ方法は、クリートアンドビットです。これは、岸壁にクリート(ポール)とビット(環)が設置されており、ロープをクリートに通してビットに結び付ける方法です。ロープはスプリングライントと呼ばれ、ヨットを前後方向に固定します。

クリートのみを使用する方法もあります。この場合、クリートにロープを巻きつけて輪っかを作り、ヨットのクリートに掛けて固定します。この方法は、クリートが十分に頑丈な場合に適しています。

岸壁リングがある場合は、スプリングライントをリングに通して使用することができます。この方法は、クリートアンドビットよりも簡単に素早くやりづけできます。

また、アンカーを使用することもできます。アンカーを水中に降ろし、岸壁にロープを結び付けてヨットを固定します。この方法は、岸壁に金具がない場合に役立ちますが、海底の状況を確認する必要があります。

やりづけのメリット・デメリット

やりづけのメリット・デメリット

-やりづけのメリット・デメリット-

ヨットのやりづけには、以下のようなメリットがあります。

* -高い安定性- 岸壁にしっかりと固定されているため、風が吹いても潮の流れがあっても揺れにくくなります。
* -乗り降りしやすい- 係留されたヨットに直接乗り降りできるため、船へのアクセスが容易です。
* -長期係留が可能- 岸壁に固定できるため、長期保管にも適しています。

一方、デメリットとしては、以下が挙げられます。

* -費用がかかる- 係留料や設置費用など、コストがかかります。
* -限られたスペース- 岸壁のスペースは限られているため、混雑時には係留できない場合があります。
* -メンテナンスが必要- 係留ロープやクリートなどの設備の定期的な点検やメンテナンスが必要です。

入船との違い

入船との違い

入船との違い

ヨットのやりづけと入船は、どちらも船を岸壁に係留する方法ですが、いくつか重要な違いがあります。入船は、船首を岸壁に向けて停泊しますが、やりづけは船尾を岸壁に向けて停泊します。また、入船では船体のほぼ全体が岸壁に接していますが、やりづけでは船尾のみが接します。この違いにより、入船では船の出入りが容易ですが、やりづけでは船の横付けや離岸が容易になります。

やりづけの際の注意点

やりづけの際の注意点

「やりづけの際の注意点」

ヨットを岸壁に係留する際のやりづけには、細心の注意が必要です。まず、風向きに注意してください。強い風があるとヨットが岸壁に叩きつけられ、損傷する恐れがあります。また、潮の流れも考慮に入れましょう。潮が引くとヨットの喫水線が浅くなり、岸壁に接触する可能性があります。さらに、他の船との接触にも注意が必要です。十分な間隔を空けて係留し、ロープが絡まないようにしてください。最後に、ロープの緩み具合も重要です。ロープが緩すぎるとヨットが流され、逆にきつすぎると船体に負担がかかります。適度な緩みを持たせて、ヨットが岸壁にしっかりと固定されるようにしましょう。

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