ヨット用語『エントリー』の意味と使い方

ヨット用語『エントリー』の意味と使い方

ヨットの初心者

先生、『エントリー』っていうヨットの用語について教えてください。

ヨットのベテラン

『エントリー』には2つの意味があるんだ。造船の世界では『船首水が押しのける水面の部分』を指し、ヨットでは『セールの風と最初に接する部分』を言うよ。

ヨットの初心者

つまり、セールの前縁のことですね。

ヨットのベテラン

そう。エントリーが丸かったり浅かったりすると表現することがあるんだ。

エントリーとは。

ヨット用語の「エントリー」には2つの意味があります。

1. 造船においては、船首が水面に接触し、推進力を生み出す部分のこと。

2. ヨットにおいては、セールの前縁で風と最初に接触する部分のこと。このエントリー部分が丸くなっている、浅いなどの表現をします。

船首の形状を表すエントリー

船首の形状を表すエントリー

船首の形状を表すエントリー

ヨット用語としての「エントリー」には、船首の形状を表す意味もあります。船首の形状は、波を切る能力や操縦性などの船のパフォーマンスに大きく影響します。エントリーが鋭い(傾斜が大きい)船は、波を効率的に切り裂くことができますが、抵抗が増加し、操縦性に影響が出る場合があります。逆に、エントリーが丸い(傾斜が小さい)船は、抵抗が少なく操縦性が良いですが、波を切る能力が低くなります。適切なエントリーの形状は、船の用途や航行条件によって異なります。

セール前縁のエントリー

セール前縁のエントリー

セール前縁のエントリーとは、ヨットのセールをマストに設置する際の過程で、セールの前縁をマストの溝に挿入する作業のことです。前縁はセールの一番風を受ける部分であり、正確にエントリーすることでセールの形状を意図通りに保つことができます。この作業では、セールの前後を引っ張るロープである「エントリーロープ」を使用します。エントリーロープを引っ張ることで、セール前縁をマスト溝に固定し、セールの形を整えるのです。エントリーが適切に行われると、ヨットは風を効率的に受けて運動することができます。

エントリーの丸さ

エントリーの丸さ

エントリーの丸さとは、ヨット用語で、ブーム(帆を広げる棒)がマスト(帆を支える柱)に対してどれくらい丸く外側に出るかを表す角度のことです。この丸さは、セール(帆)の形状や風を受ける効率に影響を与えます。エントリーが丸いほど、セールが膨らんでより多くの風を受けられますが、風上への性能が低下します。逆に、エントリーが平らなほど、セールの効率は落ちますが、風上への性能が向上します。ヨットの特性や航行する風向きに合わせて、適切なエントリーの丸さを調整することが重要です。

エントリーの浅さ

エントリーの浅さ

エントリーの浅さとは、ヨットが風上に向かって進むときに、セイルが水面上からどの程度高く掲げられているかを示します。エントリーが浅いと、セイルが風を受けにくくなり、ボートの速度が低下します。逆に、エントリーが深いと、セイルがより多くの風を受け、ボートの速度が向上します。

エントリーの浅さは、風向や風力、船体の形状などの要因によって決まります。風向が横風である場合や風力が弱い場合は、エントリーが浅くなります。また、船体が細いヨットは、船体が広いヨットに比べてエントリーが浅くなります。

エントリーとヨットの性能

エントリーとヨットの性能

エントリーとヨットの性能

エントリーは、ヨットの性能を理解する上で重要な概念です。エントリーとは、ヨットが水の中に入る角度のことです。適正なエントリー角は、艇の設計によって異なり、ヨットが滑らかにかつ効率的に進めるのに役立ちます。

鋭いエントリー角は、水への抵抗を減らし、スピードを向上させることができます。しかし、鋭いエントリー角では、ヨットの安定性が損なわれることもあります。一方、鈍いエントリー角は、安定性を高めますが、スピード性能が低下してしまう可能性があります。

したがって、ヨットの設計者は、安定性と速度の間のバランスを最適にするために、特定のヨットに適したエントリー角を決定する必要があります。適切なエントリー角は、ヨットのハンドリング性能だけでなく、航行性能にも影響を与えます。

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