ヨット用語「シンプレックス」とは?
ヨットの初心者
すみません、シンプレックスについて教えてもらえますか?
ヨットのベテラン
はい。シンプレックスとは、無線電話における一方向通話方式のことです。送信と受信を同一の周波数で行うため、話している間は聞くことができず、逆に聞く間は話せません。
ヨットの初心者
なるほど。では、双方向通話ができるのはデュープレックスという方式ですか?
ヨットのベテラン
そうです。デュープレックスは、聞きながら話しもできる双方向通話方式です。シンプレックスとは対照的に、電話のようにリアルタイムでやり取りができます。
シンプレックスとは。
帆船用語の「シンプレックス」は、無線で一方通行の通信方式のこと。同じ周波数で送信と受信を行うため、相手の発言を最後まで聞かないと話せず、話している間は相手の言葉を聞けません。一方、電話のように聞きながら話せる双方向の通信方式は「デュープレックス」と呼ばれます。
シンプレックス通信とは
シンプレックス通信は、ヨットで使用される無線通信の一種です。ヨットでは、短距離で船舶同士や陸上の基地局と通信する必要があります。そこで使用されるのが、シンプレックス通信です。
シンプレックス通信は、送信と受信を同時にできない特徴があります。通信する際は、送信と受信を交互に行います。例えば、ヨットAがヨットBに情報を送信する場合、ヨットAはまず「ヨットB、こちらはヨットAです」と送信します。すると、ヨットBは「了解しました、ヨットA」と応答します。このやり取りを交互に繰り返して、情報を伝えます。
デュープレックス通信との違い
「シンプレックス」は単方向の通信形態を指し、1 つの送信者のみがメッセージを送信し、受信者は応答できません。一方、「デュープレックス」は双方向の通信形態で、送信者と受信者は交互にメッセージを送受信できます。
デュープレックス通信では、送信と受信の両方が同時に行われますが、シンプレックス通信では、送信と受信は方向性を持っており、同時に実行できません。例えば、ラジオ放送はシンプレックス通信の例です。リスナーは放送局からのメッセージを受信できますが、応答することはできません。一方、電話はデュープレックス通信の例で、通話中は両者が交互に話したり聞いたりできます。
シンプレックス通信の利点と欠点
-シンプレックス通信の利点と欠点-
シンプレックス通信は、一方的な通信モードであり、送信側が受信側に対して情報を送信しますが、受信側からの応答はできません。この方式は、衛星通信や航空機の空中交通管制など、限定された状況での使用に適しています。
利点として、通信効率が高いことが挙げられます。送信側が受信側の応答を待機する必要がないため、通信遅延が少なく済みます。また、機器が簡素化されるという利点もあります。受信側との通信に使用する機器が不要になるため、システムのコストと複雑さが削減できます。
一方、欠点としては、一方的な通信であるため柔軟性に欠けることが挙げられます。受信側が送信側の情報を正しく受信できていない場合、通信の信頼性と効率性を確保することが困難です。また、障害が発生した場合の検知が難しいという欠点もあります。受信側からの応答がないため、送信側からの信号が正常に届いていないことに気づかない可能性があります。
ヨットにおけるシンプレックス通信の使用方法
ヨットにおけるシンプレックス通信の使用方法
シンプレックス通信は、ボートとボート、またはボートと海岸局との間の単一方向通信に使用されます。これは、送信機と受信機が同一周波数を使用するため、交信する両方が同時に送信することはできません。つまり、どちらか一方だけが一度に話すことができます。シンプレックス通信は、港内での短距離通信や、適切な無線設備や人員がいない小規模ボートとの通信に適しています。
通信を開始するには、最初に設定された周波数にチャンネルを合わせます。次に、送信したい場合には、PTT(送信)ボタンを押します。このボタンを押し続けて、送信内容をマイクに向かって話します。送信が終わったら、PTTボタンを放します。その後、相手方が応答するのを待ちます。簡潔で分かりやすい言語を使用し、正しい手続きに従うことが重要です。また、通信中は、他の無線局が送信しているかどうかにも注意を払う必要があります。
緊急時のシンプレックス通信
緊急時におけるシンプレックス通信とは、ヨットが緊急事態に陥った際に、船舶同士や沿岸局と交信を行うための規定された通信方法のことです。このモードでは、一方の当事者が送信すると他方は受信し、応答するまで送信を継続します。ヨット同士や沿岸局との通信手段として、 VHF (超短波) 無線や HF (短波) 無線などが使用できます。