ヨット用語『いちのせん』を理解しよう

ヨットの初心者
『いちのせん』とはどういう意味ですか?

ヨットのベテラン
自艇の位置が特定できる線のことだよ。複数あれば交点に自艇があると考えられるんだ。

ヨットの初心者
その線は、物標のコンパス方位や、天体の高度に基づいてできるものなんですね。

ヨットのベテラン
そうだね。位置の線を2本考えれば、その交点が自艇の位置になるんだ。
いちのせんとは。
ヨット用語の「いちのせん」とは、自船の位置を確信できる基準となる直線のことです。通常は1点ではなく2本が交わって自船の位置を示します。
海図に記載された目標物のコンパス方位線や、2つの目標物から見た見通し線(トランジット)が位置の線になります。また、天体の高度から求めた、その天体がその高度に見える大円の一部も直線として扱うことができます。
『いちのせん』とは何か

ヨット用語の「いちのせん」とは、ヨットのマストの最も高い部分のことです。マストの先端には旗掲揚用のポールが取り付けられており、ここに船籍国を表す国旗や所属するヨットクラブの旗などが掲揚されます。いちのせんはヨットのシンボルでもあり、帆を張ることで風を受け、ヨットを推進する重要な役割を果たしています。
『いちのせん』の種類

「いちのせん」の種類
ヨットの「いちのせん」には、使用するロープの種類や用途に応じてさまざまな種類があります。
最も一般的なのは、オールラウンダーな用途に適した「シングルライン・いちのせん」です。これは、シングルロープを使用して結ばれています。より頑丈で耐久性が必要な場合は、「ダブルライン・いちのせん」が使用され、2本のロープを編んで作られています。
また、特定の用途向けに設計された「特殊用途のいちのせん」もあります。例えば、「スナイピング・いちのせん」は、スナイピングセーリングで使用するために作られており、非常に小さく軽量です。「レーシング・いちのせん」は、より低いハンディキャップを達成するために、レースヨット用に設計されています。風向きや海の状態に応じて、さまざまな大きさや形状の「いちのせん」を選択できます。
『いちのせん』の求め方

船が進む方向を決定する大切な数値である『いちのせん』を求める方法はいくつかあります。最も簡単な方法は、風の方向に対して、ヨットが進む方向を角度で測定することです。風の方向に対して、ヨットが向かう角度を測り、風向と船首の方向の差を確認します。別の方法は、風向計と風向器を使用して、風向を測定し、船首の方向をコンパスで測定する方法です。これらの測定値を組み合わせて、ヨットの『いちのせん』を計算できます。
『いちのせん』の活用

-『いちのせん』の活用-
マストに沿って張られる『いちのせん』は、ヨットを操船するための重要な帆です。基本的な帆走では、以下の3つの活用ができます。
* -ラッチアップ- 帆の風上側の角がマストに固定され、風の力を最大限に受けます。
* -ヒッティング- 帆の風下側の角がマストに固定され、帆が風に向かって少し傾きます。これは、向かい風や横風に対する抵抗を減らします。
* -タック- 帆の両側の角がマストから離れ、風に対して真っ直ぐ張られます。これは、順風や追い風時に使用されます。
それぞれの活用は、風の向きや強さによって使い分けられます。適切に『いちのせん』を活用することで、ヨットは効率的に航行することができるのです。
『いちのせん』の注意点

-『いちのせん』の注意点-
『いちのせん』を使用する際には、いくつかの注意点があります。 まず、基本的にメインセールのみを制御可能です。ジブセールはウィンドラスやフォアステイによって調整するため、『いちのせん』では制御できません。また、風の変化や波浪の影響を強く受けるため、急にバランスを崩すことがあります。そのため、経験豊富なクルーが操作することを推奨します。さらに、転覆しやすい条件下での使用は避ける必要があります。
